パフューム

2008年1月5日 映画
DVD ギャガ・コミュニケーションズ 2007/09/07 ¥3,990 スコセッシ、スピルバーグら多くの巨匠が映画化を熱望したベストセラーを、『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァが監督。数キロ先の匂いも嗅ぎわけるという、類い希な才能を持った青年グルヌイユが、香水調合師となる。究極の香りを求める彼は、その“素”として女性の肉体にたどりつき、次々と殺人を犯していくのだった。

膳半のグルヌイユくんはまるでザシキワラシ。
人に幸福と不幸をもたらします。
少女たちの香り(体臭)を保存する方法を見つけ出してからのグルくんはもう変質者のように少女たちを狩り、殺して、香りを強奪します。そうして作った究極の香水に、最後は文字どおり食われてしまうわけですが・・・。
グルくんが最後までお楽しみに取っておいたローラちゃんのパパ・リシさんも、サイコさん一歩手前の勘一発でローラちゃんを救おうとしますが、そこは変態・グルくんのコケの一念に敗れ去ります。
かわいそうなリシさん。

終盤、死刑になるグルくんを一目見ようと集まった民衆が、グルくんの作ったミラクルフレグランスに惑わされ、一斉に服を脱ぎ出すシーンは圧巻。何て言うか・・・ヌーディストビーチで芋の子を洗うって言うか・・・。このシーン、さすがフランス、アムールの国って感じです。

この映画を見て、中島らもさんのエッセイを思い出しました。
東京に出てきたばかりの人が東京駅のホームで深呼吸をして
『これが松田聖子の股の間を通った空気か・・・』
って言ったというはなし。
グルヌイユくんなら、東京駅のホームででも目的の人の香りを嗅ぎ取りそうだね。

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